動物の負担軽減を目指して、
行動診療の視点も交えた治療の提供を

獣医師(2022.09時点)
ペテモどうぶつ医療センター相模原
2021年入社/新卒採用(麻布大学 獣医学部)
※所属、役職、掲載内容は取材時点の内容です

幅広い症例が集まる病院で、自分の興味がある分野の経験を積みたかった

病院選びの軸は、大きく二つありました。まず一つは規模の大きな動物病院であることです。なぜなら、獣医師や来院する動物が多いほど、それだけ多様な治療方針や症例に触れる機会が多くなるからです。新卒で入社するなら、最初は自分の可能性を広げられるような環境に身を置きたいと思い、大きい規模の病院を探していました。もう一つは、行動診療の経験を積める病院であることです。行動診療とは、動物行動学に基づいて動物の問題行動を改善するための診療を指します。私は動物行動学に興味を持ったのをきっかけに、獣医師を志すようになったので、行動診療科のある病院で知識や技術を身につけたいと思いました。そして、最終的にペテモどうぶつ医療センター相模原(以下、医療センター相模原)へ入社したのは、スタッフ同士の関係性が一番良かったからです。実習中に獣医師と動物看護師が、お互いの仕事にリスペクトを持ちながら協力して治療にあたっているのを見て、自分も一緒に働きたいと思ったことが一番の決め手でした。

気軽に相談できる先輩がいるからこそ、安心感を持って診療ができる

医療センター相模原に入社する前は、本当に獣医師として働いていけるのか漠然とした不安がありました。もちろん入社2年目の今でも、動物の命を預かっている緊張感は常に持っています。しかし、何かわからないことや不安なことがあると、気軽に相談に乗ってくれる先輩が周りにたくさんいるので、漠然とした不安を抱えることはなくなりました。イオンペットの動物病院には「エルダー制度」があり、入社1〜2年目の社員には一対一で必ず先輩社員が付きます。業務の悩みからキャリアについての相談まで、なんでも話せる社員がそばにいることで、安心感を持って働くことができています。また、入社前には不規則な働き方に対する不安もありました。医療センター相模原は24時間対応の病院のため、日勤の日でも夜間に急な呼び出しがあったり、入院中の動物たちを付きっきりで見たりと、十分に休めないかもしれないと思っていました。しかし、実際はそんなことはなく、夜間もたくさんの獣医師が常駐しているので、安心して自分の患者を任せることができます。これは多くのスタッフが在籍している医療センター相模原だからこそ実現できていることだと思います。

入院中の動物のケアから外来患者の診察へ、任せてもらえる仕事が増えていく

入社して1~2年目の獣医師の主な仕事は大きく二つ。入院中の動物たちのケアと、外来患者の診察です。入社してすぐは、注射や検査の仕方など入院中の動物に対する必要な処置を覚えていきます。罹患している病気によって治療方法が異なるため、最初は先輩に言われたことをやるだけでいっぱいいっぱいでした。それでも、毎日たくさんの動物たちの治療をしているうちに、自ずと自分が何をすべきかわかるようになっていきました。そうして入院の仕事に慣れてくると任されるのが、外来でやってくる動物たちの診察です。ワクチン接種や避妊手術、歯石除去など一通りできるまでひたすら経験を積みます。また、治療技術だけでなく、飼い主さまとのコミュニケーションスキルも獣医師にとって大切な力です。診察の時は、できるだけ飼い主さまに安心感を持ってもらえるようなコミュニケーションを心がけています。

飼い主と動物にとって、一番幸せな選択ができるように

仕事をしていて一番やりがいを感じる瞬間は、やはり入院していた犬や猫が回復して退院する時です。飼い主さまと元気な姿で再会し、幸せそうに帰っていく光景を見ていると、「獣医師になって良かった」という思いで胸がいっぱいになります。もちろん全ての子が元気な姿で家に帰っていくことが一番の望みですが、実際にはそうはいかないケースがあることも事実です。そんな時に一番意識しているのは、飼い主さまと動物にとって一番いい選択を選べるようにすることです。例えば、治療を続けていてもなかなか効果が出ず、投薬がストレスになってしまっている子がいるとします。この場合、飼い主さまには治療を続けた際のメリットとデメリット、治療を中止した際のメリットとデメリット、そして新しい治療法があればそのメリットとデメリットを丁寧に説明します。その中で飼い主さまが一番納得のいく選択をしていただくことが、飼い主さまの心のケアをする上でとても重要だと考えています。

動物の精神的負担を和らげる「優しい治療」を目指して

私の目標は「動物に優しい治療」ができる獣医師になることです。ただでさえ、不安やストレスでいっぱいの中で動物たちは病院を訪れます。だからこそ、検査や処置の中ではできる限り痛みや恐怖、不安を和らげるような治療を目指していきたいと思っています。そのためには、飼い主さまに餌をあげてもらいながら注射を打ったり、顔にタオルをかけて何が起こっているか見えないようにしたりなど自分なりに工夫することが大切です。動物たちが気づかないうちに、検査や処置が終わるように試行錯誤しながら治療を行っています。この「動物に優しい治療」を実現するためには、動物心理学や応用行動学の知識に基づいた行動診療の経験が欠かせません。行動診療は、動物の精神状態がどのように行動に影響しているのかを体系的に学べる分野です。どんな治療が動物にとって優しいのかをきちんと理解するために、私は今、当センターの行動診療科で獣医師として働いています。通常2年目で専科にいくことはとても珍しいのですが、行動診療科の先生が産休に入ったため、ずっと行動診療科で学びたいと言っていた私に代理の声をかけてもらいました。このチャンスを活かして、獣医師としてのスキルや経験値を向上させていきたいと思います。

教育制度も労働環境も、どちらも充実した環境がここにある

イオンペットは教育制度に力を入れている動物病院です。例えば入社前に行われる卒後研修が充実していたり、身近な先輩社員が自分のスキルアップをフォローしてくれる「エルダー制度」があったりと、自分の成長をバックアップしてもらえる体制が整っていると感じています。さらに、休暇が取りやすかったり、労働時間がきちんと決められていたりなど、労働環境としても非常に魅力的な病院です。職場の雰囲気としては、後輩の成長を応援してくれる人が多く、働きやすい中でも任せてもらえる仕事が多い環境だと思います。獣医師としてのスキルをどんどん身につけていきたいと思っている方にぴったりな病院だと思うので、興味のある方は前向きに検討していただきたいです。

ある一日のスケジュール

07:00

出社・朝処置

夜勤の獣医師から入院動物についての引き継ぎを受け、必要な検査や処置を実施。

12:00

休憩

14:00

昼処置

担当医に入院動物の様子や検査結果について報告をし、相談して検査や処置を実施。

16:00

引き継ぎ

午後から出勤する入院担当の獣医師に入院動物について引き継ぎを実施。

17:00

退勤

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