ビザ手続き再開の朗報
6月の留学関連ニュースとして、停止されていたF1ビザおよびJ1ビザの新規面接受付が7月より再開されました。この動きにより、ビザの取得や更新が困難だった留学生や研究者にとって、次のステップに進む道が開かれました。私自身もビザ更新手続きの再開を待ち望んでいたため、この知らせは非常に嬉しいものでした。現時点では予約可能な面接枠が限られていますが、状況は順次改善されている様子がうかがえます。ただし、状況が突然変化する可能性もあるため、今後も大使館の最新情報を注意深く確認しながら、滞在資格の維持と更新に努めていきたいと考えています。
臨床現場での学び:股関節全置換術(THR)の再手術
7月には整形外科での臨床活動の一環として、股関節全置換術(Total Hip Replacement, THR)の手術に複数回立ち会う機会がありました。特に術後合併症により再手術が必要となった症例に参加し、再建手技に関する多くの学びを得ることができました。
再手術では、以下の点が印象的でした:
- 初回手術時に設置されたカップやステムの除去
- 新たなインプラントの適切なサイズ選定を行うための術前計画
- 骨欠損の評価と処置に関する対応
これらの工程は、それぞれの症例に適したアプローチを慎重に選びながら進める必要があります。特に印象に残ったのは、再脱臼を防ぐためにステムのネック長を延長するという判断でした。この方法は術後の股関節の安定性を保つための重要な対処法である一方、ネックが長すぎる場合にはインプラントの損傷リスクが高まるため、細やかな工夫と熟練した判断力が求められます。
このような高度な知識と経験が必要とされる再建手術に立ち会うことで、自身の臨床能力をさらに高める貴重な経験を積むことができました。
アメリカ独立記念日の文化体験
7月4日には、アメリカ独立記念日にサクラメントで開催された花火大会を観覧しました。当日は多くの人々が市内の公園や川沿いに集まり、家族や友人とともに花火の開始を待つ様子が非常に印象的でした。
独立記念日はアメリカにおいてクリスマスと並ぶ重要な祝日とされており、全国各地で花火大会が行われるほか、家庭でも祝賀が行われます。特にカリフォルニア州都であるサクラメントでは、花火が広く販売され、祝賀ムードに包まれていました。
花火会場の周辺には、多くのフードトラックが並び、私もハンバーガー、ポテト、ドリンクのセットを購入しました。税込で約25ドル(日本円で3,500~4,000円)と、日本と比べると高価でしたが、ボリュームがあり、現地で食べると一段と美味しく感じました。打ち上げられた花火の規模や美しさは日本の花火大会にも劣らず、約30分間にわたり夜空を彩る光景に感動しました。このように、アメリカならではの祝賀ムードに触れることで、現地の文化や人々の生活を肌で感じる貴重な体験となりました。

休憩中に寄ってきたリス

室井 謙宏
プロフィール:
日本獣医生命科学大学 獣医学部卒業
日本獣医生命科学大学付属医療センター 整形外科研究生
日本獣医生命科学大学 獣医外科学教室大学院生
日本獣医生命科学大学 獣医学博士号取得
イオンペット動物病院 勤務