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フェローシップ制度
(社内外・国内外への派遣・留学をし技術習得を支援する制度)
受講者:室井先生レポートvol.5

9月に入り最高気温が40℃を超えることが少なくなって来ました。
ですがまだ紫外線は強いので、毎日日焼け止めは必須です。

先日Perdue大学から整形外科のfacultyと大学院生が1週間UC Davisに機械試験を行いに来たので、お手伝いをさせて頂きました。
骨折モデルに対する機械試験という点では僕の研究と同じですが、大腿骨骨頸部骨折というより治療が難しい病態をモデルにしていました。
大腿骨骨頸部は股関節に近く、大腿骨の骨幹部(真ん中の1番太いば場所)に比べるとかなり細いので、通常の骨折治療で用いるプレートによる強力な固定が困難な場所です。
大腿骨骨頸部骨折が起こった場合は、骨折部の固定による整復と偽関節形成術(骨折箇所を切り落として偽の関節の形成を促す)という治療法がありますが、偽関節形成術は合併症(固定部の破綻等)が少ない反面股関節の機能を100%正常に戻すことができないという点から骨折部の固定が第一選択肢として選ばれます。

※試験結果をコンピュター上で解析している様子

先述の通り、強力な固定が行いにくい場所なのでスクリューやピンが使われることが一般的ですが、未だにどんな方法が最適か(インプラントの破綻が起きにくいか)が検討されている段階です。
一週間で多くの機械試験の様子や結果を見させて頂きとても勉強になりました。
そして他大学の方と交流するという良い機会を得られたことに大変感謝しています。

週末に大学院生の方とサンフランシスコの観光をしました。
現在のサンフランシスコははホームレスが多く、治安が良くないかエリアもありますがフィッシャーマンズワーフなどの観光地は比較的治安が良く、綺麗でした。

室井 謙宏

プロフィール:
日本獣医生命科学大学 獣医学部卒業
日本獣医生命科学大学付属医療センター 整形外科研究生
日本獣医生命科学大学 獣医外科学教室大学院生
日本獣医生命科学大学 獣医学博士号取得
イオンペット動物病院 勤務

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