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フェローシップ制度
(社内外・国内外への派遣・留学をし技術習得を支援する制度)
受講者:室井先生レポートvol.3

こんにちは。7月になりました。この記事を書いている日は7月7日なので、日本では七夕の日ですね。アメリカでは7月4日が独立記念日で、重要な祝日とされており、各地で花火が上がって盛大に祝われています。デイビスでは、小さな大学を中心とした街なので、残念ながら独立記念日の花火を鑑賞できませんでした。それでは前回の続きを書いていきましょう。

  • アメリカの電話番号の入手
  • 銀行口座の開設
  • クレジットカードの入手
  • SSN(社会保障番号)の入手

アメリカの電話番号の入手

アメリカではVerizon、AT&T、T-Mobileが大手のキャリアであり、日本でいうところのau、docomo、SoftBankに相当します。日本の電話番号も各社の世界サービスを利用すれば使用可能ですが、割高であり、クレジットカードの入手など他の様々な場面でアメリカの電話番号を求められるため、アメリカの電話番号を持つ方が圧倒的に便利です。大手キャリアと直接契約しようとすると、SSNを持っていないと多額のデポジットが最初に必要です。日本語対応が可能な仲介業者があり、日本出国前にそこと契約しておくとアメリカに入国した当日に大手キャリアの回線が使えるようになるので便利です。最初のデポジットが必要ないという点もメリットです。仲介している分やや割高ですが、SSNを入手したらその回線に乗り換えても良いかもしれません。

銀行口座の開設

銀行口座は家賃の支払いとアメリカのクレジットカードを作る上で必須です(日本の口座では作れません)。ただし、口座の開設にSSNを必須とする銀行もあります。Bank of AmericaはSSNが必要ないと聞いたため、行ってみたところ、パスポートとアパートの契約書で口座を開設することができました。Bank of America以外ではChase BankがSSNなしでも開設できるようです。Checking accountとsaving accountの2種類がありますが、アメリカに永住しないのであればchecking accountで支障はありません。生活に必須な契約関連では、銀行の人の対応が一番丁寧で親切でした!

クレジットカードの入手

アメリカはクレジットカード文化のため、クレジットカードは必須です。アメリカに来て3ヶ月が経ちますが、最初の1週間以降全く現金を引き出していません。クレジットカードの入手にはSSNとクレジットヒストリー(アメリカでクレジットカードを使わないと溜まりません)というジレンマに直面します。日系航空会社のJALとANAがそれぞれUSAカードをSSNなしでも発行しており、日本語対応可能なため、最初のスタートとしてそれらを発行してもらうことが得策です。ただし上限が低いため、私はAmerican Expressのカードも作りました。Amexは日本での使用履歴がある場合、それを元にクレジットカードの審査をしてくれるため、SSNが必要ありません(日本とアメリカのAmexカードは別物です)。日本で作成したクレジットカードも使用できますが、レートが上乗せされるのと手数料がかかるため、長期滞在される方にはお勧めできません。

SSNの入手

SSNは全ての契約に必要なため、最初に入手できれば大変都合が良いのですが、アメリカに入国してから最低でも2週間経たないと申請できない(入国ステータスの反映に時間がかかることがあるらしい)ことと、申請しても2週間後くらいにアパートに送られてくるため、早くても手に入るのは入国してから1ヶ月後です。申請はパスポートとI-94(出入国記録カード)、DS-2019(入学許可書)を持っていけば簡単にできます。

以上がアメリカ生活をする上で最初に行うことですが、どれも関連している項目なので、まとめさせていただくと、アメリカの電話番号の入手(日本で可能)→ガス&電気会社との契約(アパートの契約に必要)→アパートの契約(住所の取得)→銀行口座の開設(クレジットカード入手に必要)→クレジットカードの申請(生活に必須)→SSNの取得という流れでいくと、早々に生活の基盤は整うのではないかと思います。

日本からデイビスに渡米して早くも3ヶ月が経ちました。今年は来年度募集されるアメリカでの臨床positionにapplyするため、実績づくりとして主に研究をしています。私は日本の大学院では犬の橈尺骨骨折(小型犬では最も多い骨折です)をメインテーマとして博士論文を書き卒業しました。UC Davisでは脛骨骨折をテーマとして研究させていただいており、脛骨骨折の粉砕骨折モデルに対してどんな固定方法が最適かということの機械試験をしています。自分のよく知っているテーマの延長の研究なので、とても自分に馴染みやすく、この研究を与えられたことには大変感謝しています。
写真は実際に試験をする機械です。

この機械は古いモデルですが大変優秀な機械であり、試験片に対して屈曲、回旋方向の剛性(どのくらいの硬さか)や降伏応力(どのくらいの力で破綻するか)などを調べることができます。価格を聞いてみたところ、何千万円もするようです。研究に関する具体的な内容は次回書いていこうかと思います。

カリフォルニアは毎日40°を超えますが、湿度が低いので日本より夏は過ごしやすいかもしれません。

室井 謙宏

プロフィール:
日本獣医生命科学大学 獣医学部卒業
日本獣医生命科学大学付属医療センター 整形外科研究生
日本獣医生命科学大学 獣医外科学教室大学院生
日本獣医生命科学大学 獣医学博士号取得
イオンペット動物病院 勤務

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