共通
教育支援
フェローシップ制度
(社内外・国内外への派遣・留学をし技術習得を支援する制度)
受講者:室井先生レポートvol.22
2026年2月-3月の活動報告:論文受理と次なる解析へのステップ
社会・気候:春の訪れと生活コストの変化
アメリカでは冬から春への移行期を迎え、気候の変化とともに社会活動も活発化してきました 。
現地の気候: 2月には他地域で寒波の影響もありましたが、西海岸(デービス)は比較的穏やかでした 。3月に入ると気温が上昇し、晴天が続いたことで、街やキャンパスも活気を取り戻しています 。
社会情勢: 全米的なガソリン価格の高騰が大きなニュースとなりました 。車社会である現地では生活コストや物流への影響が懸念されています 。
航空分野の課題: TSA(運輸保安局)の職員不足により、一部の空港で保安検査の待ち時間が長期化するなど、インフラ面の負担も報じられました 。
研究活動:論文の正式受理とFEAへの着手
この期間は、これまでの努力が大きな成果として結実した重要な時期となりました。
論文の受理(Accept): 獣医整形外科の専門誌『VCOT (Veterinary and Comparative Orthopaedics and Traumatology)』に、犬の脛骨骨折モデルにおける固定方法を比較した論文が正式に受理されました 。査読過程での丁寧な対応を経て、研究の質をさらに高めることができた点は、今後の大きな財産です 。
新たな研究の始動: **有限要素解析(FEA)**を用いた研究の執筆を開始しました 。実験データでは捉えきれない内部の応力分布や変形挙動を可視化し、より説得力のある内容を目指しています 。複雑な挙動をいかに分かりやすく図表で示すか、構成に工夫を重ねています 。
生活面と今後の展望
3月には2週間ほどの春休みもあり、安定した環境の中で落ち着いて研究に励むことができました 。特別なイベントこそありませんでしたが、こうした「日常的な継続」こそが、長期的な成果を生む基盤になると実感しています 。
これまでの実績を礎に、現在はFEA研究の論文化という次のステップへスムーズに移行できており、非常に充実した期間となりました 。
※掲載誌・発行情報
Vet Comp Orthop Traumatol. 2026 Mar 11. doi: 10.1055/a-2817-6823. Online ahead of print.
論文タイトル
Biomechanical Analysis of Orthogonal Plating and Plate–Rod Combination in a Canine Tibial Fracture Gap Model
著者 Norihiro Muroi, Tanya C Garcia, David L Dycus, Kei Hayashi, Sun Young Kim, Po-Yen Chou
識別番号
PMID: 41812685
DOI: 10.1055/a-2817-6823

室井 謙宏
プロフィール:
日本獣医生命科学大学 獣医学部卒業
日本獣医生命科学大学付属医療センター 整形外科研究生
日本獣医生命科学大学 獣医外科学教室大学院生
日本獣医生命科学大学 獣医学博士号取得
イオンペット動物病院 勤務